【 空っぽ。 】  

美亜

空っぽの子宮、そのことばがおそろしく鋭利です。特別なわけでもなく、ただ空っぽ、どうしようもない、そんな絆のような愛情のような。同性愛は現実、子どもを産めないわけで、けれどどうしようもないわけで、その一抹の虚しさのようなものをずばりと言い表すことばだと思いました。
眠るときの姿勢が胎児のそれと似る、というところと、そのことば、かつそれがこの場面でなければならないと言う必然性があり、主題を確実なものとして書かれているところ、ひとつの勇気を感じました。改めてことばにして描写することは難しいことだと思います。刺さる人には相当に刺さる文学作品ではないでしょうか。

公開日時:2017-12-18

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コメント一覧

コメント数:1件
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三津凛 5ヶ月前

空っぽの子宮。本作の虚しさ、哀しさの肝に触れて頂けて嬉しいです。