【 目眩 】  

三津凛

異端を嫌い色付けをすることで守られたと感じる同級生たちと、教室。タイトルがそのまま、ネットに投稿されていた小説だったのも、立体感が出て良い。正直、同性愛に対する描写の仕方はありきたりなものだと思った。ただ本テーマは百合ではなく、2人の少女の縮まっていく距離感に焦点が移っていったように感じた。そこは上手く描けており、ラストの主人公が先輩の手帳に更新の止まっていた投稿小説の続きを書いて雰囲気が解れたのも良かった。文章自体は重くなく、軽い。色をつけるならパステルのような淡いものを思い浮かべた。
学校の窮屈さと、優等生の意外な素顔、普通カーストの主人公…このあたりがどう変容していくかが本作の読みどころではないか。

公開日時:2018-04-13

この書評にいいねを送る: 1

コメント一覧

コメント数:0件

まだコメントが投稿されていません