【 家庭の香りを纏う 】  

三津凛

読み通してタイトルに戻ると、あぁセンスあるなぁと感心する。
題名は作品の顔とも言うから、こうやってキチンと綺麗に落とし込むのも才能の一つだと思う。私はその辺を適当に面倒くさがるから、ダメだわとちょっと頭を叩かれたような気がした。
所詮2番目止まり、浮気相手でしかなかった「私」の、でも止められない想いというのを丁寧に表していた。
なんとなーく、中島みゆきの「悪女」の歌詞を思い出しながら言葉を追った。あれはたぶん本命彼女の側からの歌だったけれど、不思議と重なってくる部分を感じる。
どっちも「他の女にうつつを抜かされている」立場には変わらないからだろうか。
尖ったハーブの香り、それは「家庭の香り」。それでも纏わずにはいられない女の悲哀を綺麗に表現している作品だと思った。

公開日時:2017-12-25

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